クリ“ミエ”イティブ圧倒的当事者意識をもって挑む三重県のあったかいDXのその先へ

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三重県デジタル社会推進局デジタル事業推進課新事業創出班課長補佐兼班長加納友子係長伊藤祐介

三重県は、空飛ぶクルマのロードマップ作成、DX の推進、実証実験サポート事業の実施など、最先端技術の導入・活用に非常に積極的だ。その原動力は、県民の暮らしに物心両面で寄り添う「あったかいDX」への思い。三重県が思い描く未来を語っていただいた。

【デジタル社会推進局の概要】
「あったかいDX」で誰もが住みやすい地域を目指す

― デジタル社会推進局について教えてください。

加納　県民の皆様や県内事業者様に向けてDX 化を推進するため2021 年４月にできた部署です。
総員50 名の３課体制で、総務や企画をはじめ全体の取りまとめを行うデジタル戦略企画課、DXによる県庁内の業務効率化や市町と連携してDXを推進するスマート改革推進課、そして我々が所属するデジタル事業推進課がございます。デジタル事業推進課は、ドローンや空飛ぶクルマの実用化によって地域課題の解決を目指す「空の移動革命」の取り組みに加え、スタートアップ企業の支援や次世代を担うDX 人材の育成等も所管しております。デジタル社会推進局のミッションは「あったかいDX」の実現。デジタル技術を活用して誰もが住みたい場所に住み続けることができる三重県を目指しています。

伊藤　三重県民は進学や就職に伴い、愛知県や大阪府へ転出する傾向にありますが、皆が自ら望んで都市部へ移住するのではなく、地元の離島や山間地での生活が難しくなって、やむを得ず出ていく方もいます。そこで着目したのが空の移動革命です。エアモビリティを使って「住みたいけれど住み続けられない状況」を解消できないかと考えました。

―「あったかいDX」について。

加納　DX を推進すると、時間の効率化で生活にゆとりが生まれる、ワークライフバランスが良くなる、障がいのある方や高齢者など日常的に行動が制限されてしまう人々にスマートフォンや各種テクノロジーを通じた観光体験を提供できるなど、さまざまな形で人の気持ちを温かくすることができると思うのです。そのようなDX を理想として、ダイバーシティやインクルージョン、サスティナビリティ等も意識しております。

― 推進力やフォロー体制も特長なんですね。

加納　三重県では現在、民間から招いたCDO（最高デジタル責任者）がデジタル社会推進局の局長を兼務しております。その田中局長が強調する「圧倒的当事者意識」とスピード感をもって職員が一丸となり邁進しているところです。2021 年９月１日には「三重DX センター」を立ち上げました。県民や事業者、市町の担当者の方のDX に関する困りごとや疑問をワンストップで受け止めてフィードバックし、さらなる「あったかいDX」の推進に取り組んでいきたいと思っています。

（取材日／2021年９月７日）

▶三重県デジタル社会推進局デジタル事業推進課
〒514-8570
三重県津市広明町13 番地
TEL ：059-224-2227
URL： https://cre-mie-tive.jp/

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